あなたが持っている財産は?
生命保険の保険金をいくらにするかを決めるためには、あなたが持っている財産の全てを把握する必要があります。
生命保険の保険金の金額は、必要な生活費からあなたが持っている財産・将来の収入を差し引くことで計算できます。
財産がいくらあるかを知ることで、無駄な生命保険をかけずに済むので、結果的に生命保険の保険料を節約できることになるのです。
財産には、次のようなものが含まれます。
- 預金・郵便貯金等いわゆる預貯金
- 上場株式
- 国債・投資信託等の投資商品
- 不動産(※自宅は除く)
- 会社の退職金
- 養老保険等の年金保険
要するに、現金化できる財産を全て書き上げていく、ということになります。
注意点としては、あなた一人の財産だけではなく、家族全員の持っている財産を合計する、ということです。
家族のために保険をかけるのですから、家族の持っている全ての財産を洗い出してください。
預貯金・投資をもれなく把握する
預貯金については、取引口座を全て把握できれば、全ての財産を把握するのは難しい作業ではありません。
ただ、「財形貯蓄」等、通常とは違う預貯金については、把握が漏れがちなので、気をつけてください。
株式・債券・投資信託についても、まずは取引口座を全て把握して、そこで管理されているものを把握してください。
また、株式については、いわゆる「タンス株」がある場合もありますので、それも忘れずにカウントしてください。
ところで、ここで、気をつける必要があるのは、換金が簡単にできるのかどうか(=流動性が高いのか)、という点です。
簡単に換金できない非上場株式については、財産にはいれないでおいてください。
例えば、自分がオーナーである会社等の非上場の株式については簡単に換金できないはずです。
このような、簡単に換金できないのであれば、当座の生活には役に立ちません。たとえ、1,000万円相当の株を持っているといっても、もし、この株が換金できなければ役に立ちません。
このような株を持っているからといって、保険金額を少なくしてしまうと、痛い目を見ますので、気をつけてください。
不動産を把握するときの注意点
最後にあなた、または、あなたの家族が持っている不動産を把握しておいてください。
この際の注意点はただひとつ。自宅は財産に入れない、ということです。
今、住んでいる家は、簡単には売却できないはずですので生活費の足しにはなりません。さらに、問題なのは、生活費の計算が狂ってしまうことです。
自宅を売却してしまうと、その後は賃貸マンション・アパートに住む必要があるため、新たに家賃を支払う必要がでてきます。
すると、生活費の見積もりを、再度やり直す必要がでてきます。
このような面倒な計算をしないでもいいように、自宅は財産に入れないようにしましょう。
会社の退職金も財産に入れる
ところで、生命保険に加入しようとする人が会社に勤めている場合も多いと思います。
その人が亡くなった場合には、通常、会社から退職金が支払われます。
勤続年数が長い場合には、会社からの退職金も多額になるので、忘れずに財産に入れるようにしてください。
退職金がいくらになるのかわからない、という方は、会社の就業規則を見るか、人事部に問い合わせをしてみてください。